ソファな毎日

革好きなソファメーカー、 心石工芸のほのぼの日記です。 日々の出来事や、お知らせなど、 ほのぼのと更新しています。

広島県福山市でソファ製造をしています。
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https://www.sofa-kokoroishi.jp/

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B&B Italia MAXALTO ANDYの張替えをご依頼いただきました。

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依頼してくれた吉岡さまは、自社で物件を購入・リノベーションまで行い販売し、家財含めてコーディネートされています。

「Re:ie」(リーエ)



今回のリノベーション物件はマンションの1室をまるごと1部屋にされていて、ホテルスイートのような居住空間、ゴージャスかつ華美でないしつらえ、アートが生活の一部となるような壁面と照明デザインがコンセプトとの事です。

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珍しい※ヌバック革での張替えをご希望頂きました。

(※ヌバック革は一般的には財布やカバンなどに使われる革で、上面を起毛している独特の手触り感が上品で、経年変化が格好いいのですが、反面手入れが大変難しく、ソファではめったにお目にかかれない革です。)

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  MAXALTO ANDYは金属フレームにモールドウレタンで加工していて、座・背面が可動式のソファでしたので、カバーリング仕様にて張替えさせて頂きました。
 吉岡さまのリクエストで、コバを1cm出して縫製する仕舞いに。よりヌバック革の革らしさを感じられるエッジの効いた仕上げになっています。

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 世界トップクラスのブランドソファを拝見でき、大変勉強になりました。吉岡さまありがとうございました。

設計:森安

普段はシンプルナデザインの「テラ」を、

クラシカルなボタン絞め(←タフティングと言います)で作ってみました。

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ボタンを引っ張って窪みを作ります。

次のボタンとの間にはシワが出るので、タックをとって重ねていきます。

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どれくらい引っ張るか?

間隔をどの程度にするか?

計算と感覚とを総動員しながらの作業です。

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時々こうした仕事をしながら、勘を養うことも大切です。

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仕上がったオットマンは、クラシカルでモダンな雰囲気になりました。

 

写真、文章:心石

 

 

半田です!
前回の【研修⑥】工場見学 ーTENONーに引き続き、今回は岡山県真備町にあるTEORIさんにお邪魔してきました。
TEORIさんは主に竹を使った家具の製造・販売をしています。
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こちらの会社の特徴は、「竹循環型社会」を目指しているところです。
簡単に言いますと、竹を使って家具製造をし、加工時にでた端材や竹エキスを商品にしたり、土に還す事によってゴミの排気量を減らし、資材である竹を成長させる。その名の通り竹の循環ですね!
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椅子の肘部分です。竹を集めて一枚の板にし、それを5層に組んであるので、強度が高いです。それに、表面の表情が面白いです。
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竹を加工するための機械もたくさん置いてありました。
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こんなに大きい窯初めて見ました。
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驚いたのは、テオリさんオリジナルの機械があるということです。竹を加工するにはすごく手間がかかるのですね。
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今回工場見学させていただいて、竹を一つの家具にすることはとても大変なことだとわかりました。
それでも、真備町の活性化と環境改善のために循環型社会のシステムに取り組まれているすてきな会社でした。
ただ、家具を買うだけでなく、家具が作られるまでのストーリーを見れば、見方が変わりますね。
すごく貴重な経験ができました。

【半田】









旅館で使用されていた椅子の張替えを依頼されました。

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藤張りのPK22を革に張り替えたいとのご要望。

外で使われていたのか、藤は変色してしまっていました。
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以前、革→革への張替えは経験があったのですが、藤張り仕様ではフレームが違っていて意外と苦戦。(汗)

 

藤のズレ留めのために、フレーム端部に小さなプレートが。
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それに、脚と本体を固定するボルトが上に出っ張っていました。

 

 

しかし、そこはなんとか工夫して無事に完了!

オリジナルよりも耐久性が上がるよう、作り方にも若干の工夫をしたら、きれいに仕上がりました~

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これからも、旅館で活躍してくださいな。

 

【心石拓男】

 

お父さんが使っていた椅子が倉庫にあったのを見つけて

雰囲気が良いので張り替えて使いたいというご依頼を頂きました。


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座面が特にダメージがひどかったです。


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剥がしてみると、1度張り替えているようで、ウレタンで表面の仕上げをしていました。
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背の部分には木屑がつめてました。

昔の椅子は藁やヤシの繊維なども使っていましたが、現在は樹脂綿やウレタンが主流です。

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中身とカバーを交換して完成!
生地によってイメージも随分変わって見えます。

おそらく昭和の初期頃のものではないかと思いますが、確かに雰囲気あります。

4脚張替されて、ダイニングに使われるとの事。

木枠もバネもしっかりしていたのでまだまだ活躍してくれると思います。

世代を超えて次の世代に引き継がれ使われていく事って素敵ですね。

【森安】



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