ソファな毎日

革好きなソファメーカー、 心石工芸のほのぼの日記です。 日々の出来事や、お知らせなど、 ほのぼのと更新しています。

広島県福山市でソファ製造をしています。
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https://www.sofa-kokoroishi.jp/

カテゴリ: ソファのこと

古いラタンフレームソファのクッションを、新しく作り直せていただきました。

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当社のソファをお使いいただいている、近くにお住まいの妹さんから、ソファで困っているお姉さまをご紹介いただきました。買い換えることも考えたけど、このソファの軽くて移動しやすく、お掃除しやすいところを気に入っているというMさん。

40年くらい使っているご様子で、フレームはところどころ傷んできています。ラタン材が交差するところは、太い釘で固定した上を、薄いラタンの皮で巻いてありますが、それがところどころ取れ始めています。クッションは、以前作り変えたそうですが、柔らかくなってしまって、座り心地も悪くなっています。そんな風になってしまって、最近はあまり座らなくなってしまっているそうです。

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フレームはまだしっかりしているので、とりあえずはそのまま使えそうです。クッションは中身のウレタンが柔らかくなり過ぎてしまっていて、かなり型くずれしています。こちらは、中身から作り変える方が良さそうです。

お客さまの年齢と体格を考えながら、長い時間快適に座っていられるようにしなくてはなりません。座面の高さを38cm以下に抑えて、足が浮かないようにするためには、座クッションは厚くできない感じです。その厚みの中で耐久性と座り心地を出さねばなりません。フレームにしっかり角度が付いているので、立ち上がりやすいよう、硬めのクッションにしました。背クッションも少し厚めにして、奥行きが深くなり過ぎないようにしています。

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また、一人がけと三人がけのクッションサイズが、微妙に違っていたのですが、カバーを洗った時などに取り違えそうな微妙な違いだったため、間のサイズで作成し、どこに置いても問題ないよう、サイズや固定用ベルトの位置を調整しました。

張り地は、気軽に家でも洗えるのと、陽当たり良い場所でも色あせにくいようにと、ポリエステル繊維100%で織られたルナをお選びになりました。基本的にドライクリーニングに出すことを推奨していますが、生地によっては家で手洗いし、日陰干しすることもできます。ただ、洗い方によっては、布の風合いが変わってしまったり、縮んでカバーが掛からなくなってしまうこともあるので、ご注意くださいね。この布には何色かの糸が織り込まれているので、汚れが目立ちにくいことにもメリットを感じていただきました。

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亡くなられたお父さまが愛用していらしたというこのソファ。納品にうかがった日は、偶然にもお父さんの誕生日だということでした。お母さんや妹さんと、ソファに座りながら、お父さんの思い出話に花を咲かせていただけたら嬉しいです。

南向きの明るいリビングは、居心地良くて居眠りしたくなるような、穏やかな空間でした。ここで、私もいただいた美味しいジンジャエールを飲みながら、お友達と庭の花を眺める時間もゆっくりと楽しんでください。


文章、写真:心石

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6年ほど前にご購入いただいた「ラトゥント」
とてもきれいにお使いいただいています。
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お使いのお客さまから「カビが生えてしまったので、なんとかしたい」とのご相談。
詳しく聞いてみると、久しぶりにソファをひっくり返すと、底面に張っている黒い布にカビが生えているとのこと。
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湿気は下に溜まるので、ソファの底面や下部はカビやすいです。
カビが発生してから時間が経つと、染みのようになってしまい取れなくなります。
カビが増殖しないようにすることと、まめに拭き取ることで染みを防げます。

水拭きでは、残った湿気がよりカビを増殖させてしまいます。
薬局などで売っている消毒用アルコールやエタノールを霧吹きで吹いて、布で拭き取るのがおすすめです。
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ソファの底布は黒いのでカビが目立ちますが、カビ菌は空気中に漂っていて、
床に近い壁や他の家具にも付いているはずですので、その辺りも同様に除菌することをおすすめします。
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目立ちませんが、革の部分も除菌してもらいました。
KWランクのような染色仕上げの革は、エタノールが染み込むと染料が取れてしまう事があるので、
染み込まない程度に軽く吹きかけて、すぐに拭き取ってください。

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6年経っているとは思えないほど、きれいに使ってもらってて、とても嬉しいです!

カビ菌は、基本的に空気中を漂っているので、どこにでも付いています。
ですので、カビが目立つ場所だけでなく、その周辺の壁や床なども除菌することで、繁殖を抑えることができます。
雨の後にはまめに除湿し、サーキュレーターを回すのがおすすめです。

写真:お客さま
文章:心石


先日、8年前に購入いただいたソファが工場へ戻ってきました。
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革の傷みと、シワ、しっかり使って頂いた様子が見えますね。
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G様が使っていたソファは「リベラ」。
今のBASEの原型になったモデルで、弊社のロングセラーモデルです。

よく擦れる部分に、革の表面が割れてきています。
顔料革の「KB」ランクです。(現在は廃盤革です)
塗装膜が厚いタイプですが、やはり数年立つと表面が破れてきますね。
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また、気になるこの革のシワ。

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ウレタンのヘタリかなと心配もしていましたが、
ウレタンのへたりではなく、ウレタンの表面に薄く巻いている「綿」がヘタってできた事と
、革が伸びて、この状態になったということがわかりました。
(LIBERA(リベラ)ですと、ウレタンは20年使えるほどの耐久力があります。)

綿と革を張り替えます。
張り替えると、見た目は随分変わりますね。

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また、今度の新しいご自宅は「2Fリビング」ということですので、肘を外せる仕様に変更。
肘を外せば、185cmのソファが165cmになるので、階段も簡単に上がりますね。
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今回張り替えた革はSSランクの「染料革」。
顔料革と違い、メンテナンスしながら長く使ってもらえる味わい深い革です。
染料革の特有の「汚れ」や「色あせ」も楽しんでいただければ嬉しいです。
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海外赴任期間中もソファを使ってくれた、G様。
海を渡って、はるばる福山市に戻ってきました。

修理後は新しい新居で使ってもらえるということ。
嬉しい限りです。

10年、20年とこれからもご愛用いただければ幸いです。

【設計:兼田】

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<別注NATURE_3PW_
メランジ#KM1479

心石工芸で働く
Sさん、自宅にソファをご購入いただきました。

最初はカウチセットを置くつもりでしたが、
長期間使うことを考えて、レイアウト変更しやすい長椅子+オットマンの組み合わせになりました。

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二人ともフルタイムで働いているので、ソファで寛ぐ=寝転ぶとなっているとのこと。

大きなオットマンなら、二人で脚を乗せて使えますね。

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吹き抜けのある、広いリビングダイニング。

大きなソファが似合います。

 

これからも、このソファで仲良く一緒にくつろいでくださいね。

 

写真:Sさん

文章:心石


今日もここで何しよう?と、思うけど、
一日の最後の過ごし方は決まっている。

アロマを焚きながら、読み途中であった小説の先を進めよう。

ソファと私の過ごす時間。毎日を丁寧に過ごしているあなたへ。

普段はシンプルナデザインの「テラ」を、

クラシカルなボタン絞め(←タフティングと言います)で作ってみました。

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ボタンを引っ張って窪みを作ります。

次のボタンとの間にはシワが出るので、タックをとって重ねていきます。

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どれくらい引っ張るか?

間隔をどの程度にするか?

計算と感覚とを総動員しながらの作業です。

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時々こうした仕事をしながら、勘を養うことも大切です。

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仕上がったオットマンは、クラシカルでモダンな雰囲気になりました。

 

写真、文章:心石

 

 

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