こんなところにも職人技!?今回は意外と難しいクッション入れのお話です。張りの現場で働く、力持ちの女性が登場します。


8 仕上げの仕事(クッション)
カバーを洗いたい、替えのカバーを買いたいなどお客様のご要望にお答えするため、布はもちろん革のカバーリングタイプもあります。

カバーリングになると、背や座の部分がクッションになります。

張り込みタイプ(下写真)
ヒビキ3PW_ジーンズ2
カバーリングタイプ(下写真)
DSC_3226
張りの仕事は革を張るだけでなく、ウレタンと呼ばれる座り心地を左右する素材と、革や布等のカバーをつけて、座クッションや背クッションを仕上げる仕事もします。
3b238fc2-s

ウレタン(上写真)

私達も、研修中にクッションを入れる作業を体験しましたが、へとへとになりました。そして想像以上にきれいに仕上がらなかったです。自分より背の高いクッションと格闘しなければならないときもしばしば......。
DD2E781E-31C2-4F44-BA8A-2579BD326A29
クッションが奥まで入り切らなかったり、ねじれていたり、角がでていなかったりと、素人がやると、とても残念な形になってしまいます。
せっかく縫製がきれいでも、クッションを入れる作業で台無しにしてしまったり、座り心地にも影響するので、見た目以上に大切な作業です。
IMG_9191
このように、パリッとかっこよく仕上げるには、手と腕の力とある程度の経験が必要です。
IMG_9192
クッションを完成させる際に生地と手が擦れて、指が痛くなります。
コロコロイシ1話で大垣さんの手が「ゾウ」みたい。とありましたが、長年張りの仕事をしていると手が厚くなるのだそうです。
一つのソファを仕上げるごとに、痛い思いをしながら丁寧に仕上げ、経験とともに手に技がついていくということですね。

張りの仕事は、指の痛みと力との戦いです。本来女性がするにはなかなか難しいことなのですが、山根さんは男性に負けないぐらい力があり、ガッツがあり、体力があります。素敵です!
現場で働く女性がこれからもっと増えるといいですね~。

(半田)