ソファな毎日

革好きなソファメーカー、 心石工芸のほのぼの日記です。 日々の出来事や、お知らせなど、 ほのぼのと更新しています。

広島県福山市でソファ製造をしています。
詳しくはこちらから>
https://www.sofa-kokoroishi.jp/

2019年04月

皆様はじめまして。今年の4月に入社した半田桃佳です。
これから皆様に良いソファーをお届けできるように頑張ります。
さて、私とほなちゃん(同期)は現場研修の真っ最中です。
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左:半田桃佳 右:福本帆菜美
今日は、上張りの現場です。
手始めにクッションを詰める作業です。簡単そうに見えるのですが、とっても力のいる作業なのです。
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苦戦しています。山根さんが心配そうに見守ります。DD2E781E-31C2-4F44-BA8A-2579BD326A29
続いてオットマンを二人で張りました!
じゃ~ん!!この作業も、ドリルが真っ直ぐに入らなかったりとかなり苦戦しました。
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最後に大垣さんのありがたいお話で張りの研修は幕を閉じました。
素敵な笑顔ですね!癒やされます。
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上張りの研修をして、本当に体力と力そして技術のいる作業だと痛感しました。
上張りがソファーの仕上がりをかなり左右するのでとても神経を使う作業です。職人さんの技を間近で見ることができ、勉強になりました。

【設計 半田】 【撮影 かおりさん】






はじめまして!
この春から入社した福本帆菜美(ショートヘア)です。
私は大学で経営学を学んでいましたが、心石工芸では念願の設計として働くことになりました。

現在は同期のももちゃんとともに現場研修の真っ最中。
現場で学んだことを部署ごとにブログに載せていこうと思います!

研修①では「下張り」を紹介します。
下張りはソファの座り心地をとても左右する現場といえます。綺麗な布や革の下には色んな種類のウレタンや綿が何層にも重なっていて、この厚みや硬さがふわふわ感を作りだします。
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いろんな種類のウレタンがあります~
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下張りでは木工の現場から届いた木のフレームにウレタンを貼り付けていきます。
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先輩の藤原さんに教えてもらってから、2人で早速チャレンジします!

下張りしたのは「ライフ2P肘なし」と「ローザ オットマン」
まずウレタンと木枠の両方にスプレーのように噴射させながらのりをつけます。
のりは独特のにおいがして結構鼻にきます(笑)
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そのあとは木枠からはみ出さないように端から丁寧に張り付けていきます。
これがなかなか難しい…
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下張りには「ツマみ」という作業があって、ウレタン同士をきゅっとつまんでくっつけます。
これも簡単そうに見えまずが、きれいなラインを作るのには一苦労。
丸めのかわいいラインをしたソファは木枠ではラインを出すことができないので、この作業が欠かせません。
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完成!(私たちのではないですが笑)
こんな感じで出来上がったものが上張りに送られます。

ソファによっては何層もウレタンや綿を重ねるものもあり時間も手間もかかりますが、そのぶん座った時のふわっと沈む感じを作り出すことができます。
ばねだけではなく、ウレタンや綿、上張りの布や革など、様々な要素が組み合わさることでソファの座り心地は作られていくんですね~!そして座り心地だけでなくウレタンや綿がソファの形を作ること、とても勉強になりました。


【設計:福本】

ミラノサローネ報告その3です。


今回は、日本のメーカーの紹介と、ファッションブランドの取り組みについて紹介します。


今回も何社かの日本のメーカーがミラノサローネに出展していました。
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その中でも、リッツウェルさんやマルニ木工さんは、展示会場の中でも良い場所をもらっていました。
これは、デザインや製品の評価が高く、実績のあるメーカーにしか与えられない場所だそうです!


徳島の宮崎椅子製作所さんは、8年前から市内にギャラリーを借りて出展し続けていらっしゃいます。
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「自分たちの製品が世界に通用するか試してみたい。」

この強い想いが実現されて、世界に製品を販売していらっしゃいました。

こうして、日本の製品が世界で評価されるのは嬉しいですね。


他にもカリモクさんやグリーンワイズさんなども出されていて、日本のものづくりや美意識が、世界に影響を与えていると思っています。
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それと、アパレルブランドがインテリアに進出しているのも、ここ10年ほどの大きな流れです。
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エルメス、ルイヴィトン、ディーゼルなどなど、多くの一流ブランドが、本気でインテリアに取り組んでいます。

今回は、ルイヴィトンの展示がミラノで話題になっていました。
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アート作品のような家具ですが、実用的な耐久性を持ち、実際に販売されています。残念ながら座って見ることができませんでしたが、近くまで寄ってみてもきれいに仕上げられていて、さすがルイヴィトンと思わせる完成度の高さでした!


インテリアだけでなく、自動車メーカーやアパレルブランド、素材メーカーなども参加して、年々規模を拡大しているミラノサローネ。

ぜひいちど、実際に見にいかれることをお勧めします。

スニーカーを忘れたら後悔しますよ!


【心石】

2回目のミラノサローネ報告です。


今回は「革」について。

イタリア製品と言えば、革製品を思い浮かべる人も多くいると思います。

実際、イタリアの革は品質が高く、その素材を生かす職人の技術レベルも高いと思います。

ミラノサローネに出ている製品たちも、贅沢に革が使われています。


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ソファや椅子に革が貼られるのはもちろんのこと、デスクトップや収納小物、クローゼットの引き出しに至るまで、コストの事は考えず(笑)、ここが革だといいなと思うところには、どんどん革を使っています!

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それと、今回はヴィチェンツァと言う革の産地まで行って、革工場を見学してきました。

イタリアでのレンタカーは初めてでしたが、覚悟していたよりも運転しやすく、レンタカーも安かったです。

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訪問した革工場は、機械化が進んでいて、少ない人数で大量の革をなめしていました。

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大きな産地なので、薬品や機械のメーカーも集まっており、品質も高く効率よく革が生産される仕組みが整っています。

革の生産には大量の水が必要で、水の質が革の質を左右するのだそうです。
だからこの街が革の産地になるのだと話してくれました。

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良質な革を見極める目が肥えていて、革の品質に対するこだわりも強く、信頼できる革のメーカーだと感じました。


この街には、水を使う「革」と「大理石」の工場、そしてワイナリーしかない。
と言うくらい、近くにワイナリーがたくさんあり、工業団地の裏山は、一面の葡萄畑でした。
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もちろんおいしくいただきました!


【心石】

久しぶりにミラノサローネを見に行ってきました。


ご存知の方も多いでしょうが、ミラノサローネはインテリアを中心としたデザインイベントで、
巨大な展示会場だけでなく、街中で見きれないほどのイベントや展示が開催されています。
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これは、まちの中心部に展示された巨大なアートです。

膨大な情報量なので、何度かに分けて紹介しますね。

今回は色のトレンドと、素材のトレンドについて。


ミラノサローネの色のトレンドは、ファッションの流行を追いかけていて、今年はグリーンを使っているブースが多かったです。

もう一つのトレンドとして、アースカラーを使っているブースが多く見られました。

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特に、オフィスのメーカーがアースカラーを取り入れていて、リラックスできて創造性が発揮できる、居心地の良さそうなオフィスが多く提案されていました。


素材については、木や石、鉄といったナチュラルな素材の個性を生かした使い方が多く見られました。

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木は表面を荒く削って、木目を浮出させ、金属も少し使い込んだような雰囲気に加工してます。

また、表面の加工を極力少なくし、素材の経年変化を楽しめるような使われ方も目立ちました。

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おまけ

独特なカフェ文化を持つミラノに挑戦した、巨大なスターバックスコーヒーをご紹介します。
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スターバックス リザーブドロースタリーと言う、世界に3店舗だけの大きなお店です。

店内にはディスプレイかと思わせるような、巨大な焙煎機が設置され、次から次へと様々な種類のコーヒー豆が焙煎されています。その焙煎したての豆が、このパイプを使ってバリスタの元に送られていました。

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リラックスできる家具と、高い天井に響く心地よいざわつきのおかげで、展示会の疲れが癒されました。


【心石】


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